血液中のコレステロールや中性脂肪・リン脂質などは、私たちの生命活動上欠かせない働きをしています。
高脂血症とは、血液中の脂肪(普通はコレステロールや中性脂肪)が正常値を超え、
からだに悪影響を招く状態を高脂血症といっています。
高脂血症は自覚症状がないため、日常生活に支障をきたすことはありません。
しかし、そのままの状態で放置しておくと、動脈硬化を引き起こす原因になります。
高脂血症は遺伝的なものや病気が原因でなる場合もあります。
しかし中高年に見られる大部分の高脂血症は、遺伝的素因に加えて食生活の偏りからおこってきます。
① 脂質・コレステロールの多い食品や、
② エネルギーの過剰摂取と
③ 運動不足による肥満は
肝臓で造られるコレステロールや中性脂肪を増加させます。
肥満した人に高脂血症が多いのはこのためで、高脂血症を引き起こす最大の原因は太りやすい生活習慣なのです。
高脂血症には自覚症状がないため、知らないうちに動脈硬化が進行し脳や心臓の病気の引き金になりかねません。 検査では、血液中のコレステロールと中性脂 肪、HDLコレステロールの数値を調べます。異常がある場合は、高脂血症の程度によって生活習慣の改善や薬物治療をおこないます。